今日は、穏やかな青空の広がる気持ちの良い日でした。そんな素晴らしい天候の中、埼玉県にある 高麗神社 へ参拝に行ってきました。
高麗神社とは?
高麗神社は、古代朝鮮半島から渡ってきた高麗人の子孫によって守り継がれてきた神社で、日本と朝鮮半島の歴史的な交流を物語っています。境内に足を踏み入れると、立派な 木造の鳥居 が出迎えてくれ、その先には静寂に包まれた社殿が佇んでいます。

高麗神社の成り立ち
高麗神社は、高句麗王族の高麗王若光 を祀る神社として知られています。668年、高句麗が唐・新羅連合軍によって滅亡した際、多くの高句麗人が日本へ渡りました。その中で、若光は日本に帰化し、武蔵国に 高麗郡 を創設しました。その功績を称え、彼の霊を祀るために建立されたのが高麗神社です。
神仏習合の時代には「大宮大明神」とも呼ばれ、修験道の本山派に属していましたが、明治時代の神仏分離によって現在の「高麗神社」となりました。また、政治家の参拝が多く、参拝後に総理大臣となった人物が複数いることから「出世明神」としても知られています。

整備された美しい参道
鳥居をくぐり、整備された美しい参道を歩きながら境内へ向かいました。 左右に並ぶ石灯籠と立派な木々 は、まるで歴史と自然が調和した芸術作品のようでした。特に青々とした葉の中に、赤く色づいた葉が混じっている様子が印象的で、歩いているだけで心が穏やかになっていきます。ゆったりとした時間が流れ、まさに心身を癒す場所でした。

堂々たる狛犬が迎える入口
境内へと足を踏み入れようとすると、立派な 狛犬 が迎えてくれました。狛犬は、神社の守護獣として邪気を払う存在です。その姿は力強く、まるで訪れる者を導いてくれるかのような頼もしさがありました。石造りの狛犬は、年月を重ねた風合いがありながらも、どこか温かみを感じさせる佇まいでした。足元の石碑に刻まれた文字にも神聖な雰囲気があり、一歩一歩境内へ進むことで、神聖な空気に包まれていきました。

階段を上り、境内へ
狛犬の歓迎を受けた後、 本殿へと続く階段を上ります。この階段は、神聖な領域へと足を踏み入れるための最後の道のり。周囲には緑豊かな木々が広がり、空へ向かうように伸びる階段は、まるで穏やかな祈りの場へと導いてくれるようでした。一歩ずつ踏みしめながら進むことで、気持ちも自然と整えられ、神社の空気にゆっくりと馴染んでいくのを感じました。

本殿に到着し、参拝
そして、いよいよ 本殿 に到着。立派な社殿が静かに佇み、訪れる者を包み込むような神聖な雰囲気を漂わせていました。深く一礼し、手を合わせて祈るひとときは、心を落ち着かせる特別な時間でした。自然の音と静寂が調和し、まるで神々と対話しているかのような感覚に包まれました。

皇族や政治家の御手植
高麗神社の境内には、皇族や政治家による 御手植の木 が数多く残されています。これは、歴代の天皇や著名な政治家がこの神社を訪れた際に、記念として植樹したものです。


神社らしさを感じる自販機
境内の一角には、高麗神社らしさを表す ユニークな自動販売機 も設置されています。特に目を引いたのが、「高麗郡1300年祭」を応援するデザインの自販機 で、黄色を基調にした華やかな装飾が施されていました。


御朱印を拝受
参拝を終えた後、御朱印 を頂きました。神社の歴史と神聖な雰囲気が詰まったこの御朱印は、訪れた証として特別なものです。今回頂いた御朱印には、4月の季節にふさわしく 「さくら」の花の印 が押されていました。淡い色合いの桜の印は、春の訪れを感じさせてくれる優しい美しさがあります。

参拝後清らかな気持ちに包まれました
今日の参拝では、晴れ渡る空の下、静かで心温まる時間を過ごすことができました。整備された美しい参道を歩き、堂々とした狛犬の歓迎を受け、境内へと続く階段を上り、本殿での参拝を終えることで、より一層この神社の魅力を感じることができました。そして、御朱印を拝受し、春の訪れを象徴する桜の印をいただけたことで、さらに特別な思い出となりました。
次回はまた違う季節に訪れ、紅葉や新緑の美しさを楽しみたいと思います。清々しい気持ちで帰路についた今日の参拝—また、新しい一日を前向きに迎えられそうです。