先日、高麗神社を参拝し、その後、近くにある高麗山聖天院勝楽寺を訪れました。こちらは日本と高麗の文化が交わる歴史ある寺院であり、静寂に包まれた境内で心穏やかなひとときを過ごしました。春の陽気に誘われるように、庭園の木々は鮮やかな緑を纏い、彩り豊かな花々が咲き誇っていました。
雷門から中門へと続く階段と美しい庭園
高麗山聖天院勝楽寺の境内には、雷門から中門へと続く美しい石段があり、その周囲には見事に整備された庭園が広がっています。自然の美しさを最大限に生かしながら、精巧な手入れが施された空間です。
庭園には緑豊かな木々や慎重に剪定された灌木が配置され、季節の花々が彩りを添えています。中央には大きな岩が配置され、静かに流れる水がその周囲を穏やかに演出しています。さらに、庭園の奥には伝統的な日本建築の建物があり、自然と調和した美しさを際立たせています。



仁王尊の力強い存在感
仁王尊(仁王像)が堂々と立ち、訪れる人々を迎えてくれます。仁王尊は、仏法を守護するために寺院の門に安置される力強い守護神であり、邪悪なものを寄せ付けないとされています。

荘厳な本堂での参拝
石段を上り、中門をくぐると、立派な本堂が目の前に広がります。本堂は伝統的な木造建築で、美しい瓦屋根が特徴的です。
ゆっくりと本堂に進み、手を合わせて祈りを捧げました。日々の感謝や願いを込めながら、静かに目を閉じると、心の奥底まで清められるような感覚が広がります。更に、堂内の静寂、木の香りによって、まるで時が止まったかのような感覚に包まれました。

本殿前からの絶景
本堂での参拝を終え、振り返ると、そこには壮大な景色が広がっていました。本殿前の高台からは、街を一望できる素晴らしい眺めが広がっています。
青く澄んだ空の下、赤い欄干が美しく映え、境内からの眺望はまるで絵画のような美しさでした。この壮観な景色を前にすると、自分の存在が自然と歴史の一部になったかのような感覚に包まれます。


高麗王若光像の歴史を感じる
高麗王若光像が静かに佇み、訪れる人々にその歴史を伝えています。高麗王若光は、日本に渡った高麗人を導き、高麗郡の設立に貢献した人物として知られています。その功績を讃えて建立されたこの像は、凛とした佇まいの中に、遠く異国から渡ってきた人々の思いと誇りを感じさせてくれます。

鐘桜堂で鐘をつく
立派な鐘桜堂があります。木造の美しい建築が特徴的で、歴史を感じる堂々とした佇まいです。鐘堂の中には大きな鐘が吊るされており、参拝者は100円を納めることで、一回鐘をつくことができます。


慰霊塔と満開の桜
慰霊塔の周囲には、見事な桜が満開を迎えており、淡いピンク色の花びらが風に舞う様子は素晴らしいです。陽光を受けて輝く桜と、荘厳な慰霊塔の調和は美しく、自然と歴史が織りなす特別な空間となっていました。

御朱印の拝受
参拝の証として、高麗山聖天院勝楽寺で御朱印をいただきました。墨の香り漂う美しい筆遣いで書かれた御朱印には、力強さと厳かさが感じられます。

静寂な中で自分と向き合う贅沢な時間
高麗山聖天院勝楽寺では、静かな空間で深く心を落ち着ける時間を過ごしました。本堂での参拝を通して、日々の喧騒を離れ、自分自身と向き合う贅沢なひとときを持つことができて良かったです。